OPMスピードメーター・純正電気式車速センサー利用タイプセットの補足
エンジン本体にスピードセンサーが付いている車両の設定値について
この車両はカウンターギアの歯数と前後スプロケット、リアタイヤのサイズから速度を割り出します。
そのため、「タイヤ外周長」には前後スプロケットを掛け合わした値を入力します。
【計算で求める方法】
センサーが読み取るカウンターギアとその歯数を調べます。
パーツリストでカウンターギアの軸穴形状を見ます。スプライン(凸凹)がある物がカウンターシャフトに対して空転することのないギアです
例)6速用27T(左寄り)と5速用29T(右寄り)の2つありました。
クランクケースのどの辺りにスピードセンサーが設置されているかを見ます。
例)スプロケットに近い左寄りの上から差し込まれているので、6速用27Tギアの可能性が高い。ただし5速用29Tの可能性があることも覚えておく。
前後スプロケットの歯数を調べます。
例)ドライブ(前)18T ドリブン(後)40T
リアタイヤの外周長を調べます。
例)表記180/55-17の計算直径629.8mm(×3.1416=外周長1979mm)直径計算機
※銘柄により誤差がありますので、地面とタイヤにマーキングして実際の外周長を調べることをお勧めいたします。また、高速走行時にタイヤは遠心力で少し膨らみますので2、3%プラスしても良いでしょう。
カウンターシャフト1回転辺りにバイクが進む距離(mm)を計算します。
[ドライブ歯数]÷[ドリブン歯数]×[タイヤ外周長]
例)18÷40×1979= 891mm
メーターのタイヤ外周長に「進む距離」を、信号点数に「歯数」を入力します。
例)タイヤ外周長に「891mm」を、信号点数に「27」を入力します。
一定の速度で走行中にスマホのGPSメーター等と比較して、合っているか確認します。
6速用27Tで入力しているが、正しくは5速用29Tの方だった場合、速度が約7%(29÷27)高めになります。
【カウンターギアの歯数が分からない場合】
ダイレクトスピード調整機能を使い、一定の速度で走行中にスマホのGPSメーター等と比較して合わせていきます。
仮の値としてメーターのタイヤ外周長に「1000mm」を、信号点数に「30」を入力します。
ダイレクトスピード調整機能(説明書のP3)
- 起動時に10秒間タッチし続けて[FINE]が出たら指を離す。
- 画面に外周長の[891]が表示され、上半分が点滅しています。
- 上半分点滅=増やすモード、下半分点滅=減らすモード
- 停車中は短押しで±1mm、長押しでモードの切り替え
- 走行中は短押しで±1mm、長押しで±早送り
※走行中のボタン操作は大変危険です。走行中は速度の比較確認だけで、ボタン操作は停車中に行ってください。
GPSよりもメーターの速度が低い場合は外周長を増やし、高い場合は減らします。
- もし上限の2500mmまで達した場合はタイヤ外周長を「1250」、信号点数を「15」に変えて再開してください。
- 下限の300mmまで達した場合は、タイヤ外周長を「900」、信号点数を「90」に変えて再開してください。
